ぼくらの時代に足りないのはバート・ランカスターである。
黄昏の西部開拓時代がどうしてこうも胸に刺さるのか。それにつけても悪いヘンリー・フォンダ、たまりませんなあ。
レイダース感満載の西部劇。でもグレゴリー・ペックはヘンリー・ジョーンズJrとはだいぶちがう。堅いわ。
誰だって戦争になんか行きたくないですよ。逃げられるものなら逃げたいですよ。それがまともな人間の選択ですよ。でも西部に逃げたところで厳しいことに変わりはないけどね。
悪いほうが前に出ます。それがマカロニウエスタンのルール。
続・マカロニにおける正しい若者の描き方。
ここは敢えてリンゴではなく、花屋の忘れな草に熱視線をおくろう。ラストの決起には魂が踊りだすことまちがいない。
パープーな息子をもつと命を救ってやった親友と対峙せねばならぬ。という視点で見るとまた違った味わい。
ジェンマのマカロニなのにジェンマが霞んでしまう。そんなこと許されるのか!今回は許されます。
ベッドで死ぬくらいなら、俺は俺の死を死にたい。あいつのために。暑い日々には熱い西部劇だ。ぐふ。
続編でもリブートでもなんでもいいから新作やってくれ。全世界の大人になれない大人たちが待っているのだ。