西部劇
ぼくらの時代に足りないのはバート・ランカスターである。
レイダース感満載の西部劇。でもグレゴリー・ペックはヘンリー・ジョーンズJrとはだいぶちがう。堅いわ。
誰だって戦争になんか行きたくないですよ。逃げられるものなら逃げたいですよ。それがまともな人間の選択ですよ。でも西部に逃げたところで厳しいことに変わりはないけどね。
パープーな息子をもつと命を救ってやった親友と対峙せねばならぬ。という視点で見るとまた違った味わい。
ベッドで死ぬくらいなら、俺は俺の死を死にたい。あいつのために。暑い日々には熱い西部劇だ。ぐふ。
カウボーイは牧場で、ヒーハー!って叫んでロデオみたいなことしてるわけではないんです。めっちゃ過酷、燃え尽きるほどヒート。
飛んできたカケスがキンカンを突つきだす。アルテミスが矢を放つ。
ヘンリー・フォンダはなんでもできる。騎兵隊将軍から賞金稼ぎ、アウトロー、詐欺師まで。今回はオビワンのような元保安官の賞金稼ぎです。
ありがとう、七人の男たち。僕は明日も働くよ。
山を登って下る。ただそれだけなのに!僕たちは知るのである。
え、それでいいの? 恩を仇で返されたようなトムだけど、それでいいんだ。西部の男だから。
ランドルフ・スコットのような男になりたいよ。でもやっぱりそんなの無理さ。やっぱり僕はなれないよ。僕はいつまでもなれないよ。
早撃ちとか、疲れた。ポンコツ野郎にからまれるの、うんざり。ゆっくり生きたいわあ。
速達を届けろ!大陸を横断して!馬で!誰か!ロマンティック止めて!
アウトローもいい、でも不器用だけど実直で誠実な男にもなりたい。なれそうもない。
なれないし、なるべきではないとわかっていてもランカスターみたいになりたいなあ。ならないよ。
何がどうすごいのかよくわからない千にひとつの名銃が主人公、といってよい西部劇の名作。
拳銃不所持で趣味はナプキンリング彫り、っていう異色の保安官代理デストリー。でもやるよ。彼はやるよ。
馬鹿だね女って。 馬鹿だね男って。 遠い昔も今もこれからも。
西部劇の代名詞。古典的名作。これを見なければ何もはじまらない。そしてやさしい。夕暮れそうな弱き者たちに。