明日会おうよベストな体調で

西部劇、マカロニウエスタン、ときどきアメコミ。

【テキサスの五人の仲間】

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A BIG HAND FOR THE LITTLE LADY

1966年。監督フィールダー・クック。主演ヘンリー・フォンダ。音楽デヴィッド・ラクシン。

 

くたばれコロナ!とりあえず小さくたって大きな声で叫ばなければ気がすまぬ。昨日も今日も。

 

気づくと前回の更新からずいぶんと経過していた。特に理由はない。映画は頻繁に見ていたが、面倒だった、それだけである。で、今日書いたのも特に理由はない。ふと思いついて書いた。それだけである。

というわけで今回は異色のウエスタンである。でも傑作なのであった。銃撃戦は一切ない。殴りあったりもしないし、ネイティブも出てこない。西部劇の要素は酒場ぐらいで、あとはほとんどない。でも痛快。まあ「スティング」みたいな感じであるが、「テキサスの五人の仲間」のほうが古いということは強調しておきたいところだ。

とある町で、年に一度開催される有力者五人によるポーカー大会があって、住民が注目しているまさにその日、メレディス一家が引っ越しの移動中に立ち寄ったのであった。参加者は弁護士や葬儀屋、牛買いなどの資産家で小市民は参加できないような金額で行われるのである。

 

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うわっ、めっちゃ楽しそうやんか、メレディスは下手なくせにポーカーに目がないのであった。見るだけ、と馬車の修理で鍛冶屋に行く妻メリーに約束して見学させてもらうが見てるだけで満足できるわけもなく結局は農場購入4000ドルの一部を使って参加してしまうのである。息子のジャッキーに咎められながらも。典型的な駄目男である。

でも下手なのであった。カードを扱う手さばきも様にならず、はは、などと五人の失笑を買うだけであった。やっべ、どうしよ、資金はみるみる減っていき、取り返すためにまた農場購入の費用を運用してしまい、ぬぷぬぷと泥沼にはまってしまうメレディスなのであった。

 

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戻ってきたメリーは驚きである。貯金4000ドルがなくなってるのだから当たり前だ。さらにはメレディスが持病の心臓病の発作でぶっ倒れ、あとよろしく、などと言って運ばれてしまうのである。あとを託されたメリーは貯金4000ドルを取り戻すために素人の身でゲームに参加するのであった。

 

すべてを書くわけにはいかないのでこのへんでやめておく。

とにかく痛快である。

ヘンリー・フォンダが最高である。主演でありながら途中退場してしまうので露出は少なめだが、すごい。だめんずぶりが凄まじい。

軍資金がどんどん減っていくときのフォンダは神がかったダメっぷり。「荒野の決闘」や「アパッチ砦」と同じ人なの?と思ってしまう。そして最後まで見れば、やはり主役はフォンダだわ。と納得できるのである。邦題の意味も最後まで見ればわかる。

ああ何度でも見たいよ、そんな傑作西部劇である。

 

一人一人がそれぞれの場所で踏ん張るんだ!でも頑張らない!怠けないこと!

そんな感じで。