VERA CRUZ
1954年。監督ロバート・アルドリッチ。主演ゲーリー・クーパー。バート・ランカスター。音楽ヒューゴ・フリードホーファー。
ゲーリー・クーパー対バート・ランカスターなのであった。
「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」みたいじゃないか。ム、このパターン知ってる。
まあ、いい。
そんな胸のトキメキを往時のファンは感じたのではないだろうか。違うだろうか。まあそんなことはどうでもいい。とにかくこの二人が向かいあってるだけで、それだけでたまらないのであった。
クーパーの渋すぎる佇まいや、ランカスターのクールさは今の西部劇ではなかなか出せないかもしれない。こればかりは、やっぱどうすることもできないのかなあ。
で、こんな話さ。
南北戦争が終結して間もないメキシコのどこかで、やぁ、ってたまたま知り合った二人。
クーパー演じる元南軍少佐のベンとランカスター演じるガンマンのジョー。
二人は意気投合してメキシコ皇帝んとこの仕事にありつくのであった。二人がありついたのは、フランスにお帰りになる伯爵夫人マリーをヴェラクルスとかいう港町まで、革命軍の襲撃に備えて護衛するという仕事であった。
でもなんか怪しくね?
って二人はあらためて意気投合。実際マリー夫人はフェイクで本当は300万ドルの金貨を運んでいるのだった。
でもマリー夫人はマリー夫人で。
自分達が守っているのが300万ドルってことが判明すると、人間というのは本質的に駄目な存在であって、真面目に労働するのは馬鹿らしいなあ、誰かに使役するのは阿呆らしいなあ、もっとお金が欲しいなあ、できるだけ楽をして生きていきたいなあ、アフィリエイトとかで、などと考えるようになる。
ベンとジョーもどうにかして300万ドルを横取りしてやろうと画策するのであった。
↓今度また遊ぼうよー、みたいなことを言って実は腹の探りあいをする二人↓
↓最後は二人は袂を分かつことになり一騎討ちとなる↓
映画「ヴェラクルス」より
また、「ヴェラクルス」はウエスタンではあるがメキシコが舞台なので西部の町並は一切出てこないのであった。
フランス干渉戦争中のメキシコということもあるためか西部劇にしては色彩豊かな画面が多い。
トリッキーなガンプレイ・炸裂するガトリング銃・主人公同士の腹の探りあいに奇妙な友情・裏切り・恋してるだとか好きだとか、などなど後のマカロニウエスタンに影響を与えたと言われているらしい。そう言われてみれば確かにマカロニらしさを感じる。まあ、そんなことよりバート・ランカスターなんだ。
↓理性がはたらかずに暴走する若き日のブロンソンは見ものだ↓
それじゃあ読者諸君、毎日は愉しいだけじゃない。哀しいだけじゃない。では失敬。