片手にドーナツ、心に花束

西部劇、マカロニウエスタン、ときどきアメコミ。

【続・荒野の七人】

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RETURN OF THE SEVEN

1966年。監督バート・ケネディ。主演ユル・ブリンナー。音楽エルマー・バースタイン。

ヒットしました、じゃあ、って安易に続編を拵えてはいけない。という見本のような映画なのであった。何はともあれ引き継ぎがクリス役のユル・ブリンナーだけなのが痛すぎる。まあ前回で存在感ありすぎのマックイーンに嫉妬したブリンナーが、マックイーン出ないなら出るし、などとわがままを言ってそれが通った時点で映画は失敗だったわけである。マックイーンが出ないならヴィンも出さなければいいのに、と思ってしまった。ヴィンだけではない、チコもチコの妻となったペトラも違う役者である。どうなっちゃってんだよ。人生がんばってんだよ。

で、あれから10年の月日が流れたのである。あのときの村イストラカンがまた襲われたのである。懲りない村だ。チコを含めた村の男たちがみなロルカ一味に拉致され、廃村となった村の教会再建のために強制労働をさせられているのであった。

じゃあ、ってクリスとヴィンはチコ奪還のために仲間を集め始めるのであった。まあそんなことが起こったときに近くの町にクリスがたまたまいて、さらにクリスに会いにきてたヴィンもたまたまいて、クリスとは旧知の仲のコルビーが町の刑務所にたまたまいて、その刑務所でさらに二人の仲間をゲットできたりして、と実にスムーズに事が運ぶあたりがダメな映画ってやつだ。

というわけでストーリーは似たようなものである。でも、どうもクリス以外のキャラが冴えない。今度こそは自分だけを目立たせるためにブリンナーが指示したのではないかと思ってしまうほどである。キャラ設定は悪くないのだが、みな生かされてない。
脚本もスカッとしない。クリスとロルカのかつての因縁もなんだか半端で、そのせいでロルカの悪徳ぶりが全開にならないのである。教会を建てるというのも悪党らしくない。リメイク版「マグニフィセント・セブン」では悪党バーソロミューはまずは教会に火を放った。これである。悪に徹していたのだ。ロルカはその辺がモヤモヤしているのである。クリスの作戦も行き当たりばったりな感じがして冴えがない。あの名作の続編でなければもう少し採点も甘くなるかもしれないが、仕方ない。続編なんだもん。

それじゃあ読者諸君、毎日は愉しいだけじゃない。哀しいだけじゃない。では失敬。

 

これを見ないとはじまらない。でも見てなくても楽しめる。ヘイっ!

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