片手にドーナツ、心に花束

西部劇、マカロニウエスタン、ときどきアメコミ。

【続 荒野の用心棒】


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DJANGO

1966年。監督セルジオ・コルブッチ。主演フランコ・ネロ。音楽ルイス・バカロフ。

イーストウッドの「荒野の用心棒」とは何の関連性もない。続いてない。敵対する二つの勢力に関わっていく流れ者、という構図は同じだが、大人の諸事情によって適当につけられたタイトルだ。

今さらながら語るのもどうかと思うくらいに語り尽くされてきたマカロニウエスタンの名作である。

主人公の名前であり、原題にもなっているジャンゴは後に多くの映画に流用された。時は流れて海を渡り日本でも「スキヤキウエスタン ジャンゴ」に使われ、タランティーノも使用した。マカロニ全盛期には約30ものジャンゴがあったらしい。

で、こんな話さ。

南軍崩れのジャクソン少佐一味とメキシコ独立革命家ウーゴ将軍一味が対立するメキシコ国境の町。そこに現れたジャンゴは両陣営に対してああしたりこうしたりして、とある目的を果たそうとする。

↓あまりにも有名なのが、ジャンゴが棺桶を引きずって歩いてくる冒頭のシーンだ↓

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映画「続 荒野の用心棒」より

異様である。

どこから引きずってきたんだよ、あんた?

とまあ、見た目はかなり不気味だが感性はけっこうまともだ。常人よりはちょっとアレだが、まあまともだ。虐げられてる女性を助ける、それだけでじゅうぶんにまともだ。棺桶の中身も常軌を逸したものではないし、街に現れた理由もまともだ。

それよりも町で敵対している勢力の一方である、南軍崩れのジャクソン少佐率いる愚連隊のほうが遥かにいただけない。

↓赤い頭巾を被っているのはどうかと思う。顔を隠す理由が不明だ↓

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映画「続 荒野の用心棒」より

保安官もいないような、というか酒場の連中以外に住民がいるのかどうかもわからないような街で悪行三昧もわからない。あまり旨味はなさそうだ。ジャクソン少佐はかなりの人種差別主義なのだが、メキシコ人と仕事をしたりもする。でもゲーム感覚でメキシコ人を射殺したりもする。マカロニでは珍しくない、頭のおかしい人なのである。

↓他方の勢力である、ウーゴ将軍率いるメキシコ人集団は単純なぶんだけまともだ↓

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映画「続 荒野の用心棒」より

メキシコに戻って革命を成就したいが金欠のために国境の街でくすぶっている。納得である。ジャンゴの協力で金塊を強奪するが分け前を渡すのを渋る、合理的である。革命のためには少しでも多くの金が必要なのだろう。

やはり、赤い頭巾の集団は何もしなくても不気味だ。外連味ってやつだ。

マカロニにケレンミは不可欠だ。

常にぬかるんでいる街並みもいいじゃないか。泥んこ女子プロレスには喝采である。耳削ぎ、リンチなどの残酷カットも、以降のマカロニスタイルを築き上げたといえる。

何がしたいのかはよくわからんが。

ラストのジャンゴの無茶な十字架ファニングショットも最高である。ただ、字幕では「土に還るべし!」とカッコよく(?)叫んでいるのだが、吹替えでは「アーメン!」である。

へこーっ!てなったよ。

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映画「続 荒野の用心棒」より

それじゃあ読者諸君、俺たちの明日は愉しいだけじゃない。哀しいだけじゃない。では失敬。

 

↓ セルジオ・コルブッチ監督のその他のマカロニというわけさ↓

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