片手にドーナツ、心に花束

西部劇、マカロニウエスタン、ときどきアメコミ。

【虹に立つガンマン】


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SPARA GRINGO SPARA

1968年。監督フランク・コルリッシュ。主演ブライアン・ケリー。音楽サンタ・マリア・ロミデリ。

なかなか奇抜な方法(これはかなり笑える)で刑務所から脱獄したと思ったら、早くも復讐完了。何がどうなってこうなったのか、語られることなく完了。

やるじゃないかスターク。これからどうするんだスターク。

なんてソワソワしているうちに捕まって悪党のボスのところに連れて行かれるスターク。わんぱくフリッパーのパパ、スターク。「ブレードランナー」の総製作指揮をつとめたスターク。B級的カッコよさに溢れたスターク。

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映画「虹に立つガンマン」より

で、こんな話さ。

刑務所を脱獄したスタークは復讐を完了すると絞首刑寸前でボスに仕事を依頼される。5000ドルという破格の報酬である。仕事は、他所の悪党一味に加入してしまった息子フィデルを連れ戻しておくれ、というものであった。

 

スタークはガンマンだが扱う武器はピストルだけではない。鞭をふるうのである。へ、ヘンリー・ジョーンズJr.だ。インディアナだ。きっとルーカスかスピルバーグはマカロニが好きなのだろう。

というほど鞭の出番はないのだが。

他所の悪党一味というのは少佐と呼ばれる男が率いていて、スタークは少佐とは旧知の仲のようで、これはいける、そう思ったかどうかは知らないが絞首刑を免れるうえに報酬まで頂けるのだから引き受けるに決まっているのであった。

↓少佐は一味を統率して、規律ある共同生活をおくっているのだ。

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映画「虹に立つガンマン」より

以前、西部の若いイケメンはパープーで役立たずで足手まとい、と書いたがフィデルは少し違う。西部の若者のくせに頭の回転が早く、銃の腕前もまあまあなのだ。それじゃあだめじゃないか。そんなことだから少佐を騙してフィデルを手中におさめたもののスタークはたびたびフィデルにしてやられるのである。

あ、とか言って逃げられ、あ、とか言ってまた捕まってまた、あ、とか言って逃げられまた、あ、とか言って捕まる。

互いにどこかぬけてるというか詰めがあまいというか、コントのように進んでいく。

こんな状況になったりもするのだが、そんなことより、なんでもかんでもインディに見えてしまって困る↓

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映画「虹に立つガンマン」より

スタークの判断で、裏切りに気づいた少佐から逃れるために敢えて砂漠を横断するのだが、それも失敗だった。結局は力尽きて二人してぶっ倒れてしまうのである。

窮地を救ってくれたのは馬車でカリフォルニアに向かう家族で、あ、とか言ってなぜだかスタークといかず後家がいい感じになる。はは、ガンマンとかあり得ないですよね、とか語らいながら夜は更ける。

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映画「虹に立つガンマン」より

でもまあここではステキな関係性に発展することなく最寄りの町で家族とは別れた。恋してるだとか好きだとか、そんなことやってられるかっての。

唐突に訪れたピンチもフィデルのグッジョブで脱することに成功。なのに、フィデルは命の恩人なのに、性懲りもなくスタークはパパのとこに連れて行こうとするのである。あんた最低の男だな、とフィデルに言われていたが、まったくそのとおりだと思う。

まあね、なんてスタークは意に介さずたどり着いたパパの屋敷では予想外の展開から銃撃戦に。磔の刑に処されたフィデルであったが今度はスタークに助けられる。あんた、ええ奴やんか。スタークが撃ちまくる。フィデルの二丁拳銃が冴え渡る。

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映画「虹に立つガンマン」より

見ているこちらまでもが混沌の渦に巻き込まれるような事態に、スタークはすべてが虚しくなったのか、銃を捨てて新しい人生をスタートさせる決意をする。いかず後家を追いかけるのである。

愛と暴力では、常に愛が勝つ。最後はリンカーンの言葉で締めくくられる。どうなの、それって。

それじゃあ読者諸君、毎日は愉しいだけじゃない。哀しいだけじゃない。では失敬。

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