マカロニウエスタン
スペシャリストである。達人である。俺も何かに秀でた達人になりたいものである。いや、きっと何かあるはず。気づいてないだけで。
ジェンマである。もっともっとこの閉塞感が漂う現代社会にジュリアーノ・ジェンマを!
何かを変えなきゃ、変わらなきゃ。なんて思っても何もできないよ。こんな僕ですがよろしいでしょうか?
遥か上空のヒーローじゃない。どこからともなく現れて、去っていくヒーローじゃない。クチーヨはいつだって隣にいるんだ。
身勝手な連中が集合して争うとロクなことがない、ということがよくわかる。主人公に共感できないので、上から目線で見てやろう。
トーマス・ミリアンがおちゃらけることなく、ずっとむずかしい顔をしている。きっと撮影も大変だったことだろう。あと、言うほどシュールじゃないよ。
ウエスタンと言われるとちょっと違うけどメキシコ革命ものに外れなし、である。さらにはクラウス・キンスキーに魂を揺さぶられるよ。
リー・ヴァン・クリーフとトーマス・ミリアンがタッグを組んだ!どうなってしまうんだ!こうなってしまうんだ!
斧を降りまわす!斧を振りまわす!斧を振りまわす!
白、黄色、黒、って雑なタイトル。黒はブラック・ジャックなわけか?とにかく豪華絢爛、マカロニオールスター感謝祭である。
フライパンから直で豆料理食べたいな。きっと楽しかろう。
期待するほど祈りませんが、それはそれでいいのですが、牧師っぽいルックスなのでいいと思います。でも、むしろ悪い奴らが輝いています。
マカロニ界随一のモテ男・ジェンマ。俺たちのジェンマ。ブレまくりの保安官に心が折れることなく邁進します。
俺たちのB級スター。アンソニー。芸人じゃないほう。マカロニのほう。
骨の髄までリー・ヴァン・クリーフに浸りたい人は絶対に必見だが、西部の町に突如として現れた貴族も見逃してはいけない。
黄昏の西部開拓時代がどうしてこうも胸に刺さるのか。それにつけても悪いヘンリー・フォンダ、たまりませんなあ。
悪いほうが前に出ます。それがマカロニウエスタンのルール。
続・マカロニにおける正しい若者の描き方。
ここは敢えてリンゴではなく、花屋の忘れな草に熱視線をおくろう。ラストの決起には魂が踊りだすことまちがいない。
ジェンマのマカロニなのにジェンマが霞んでしまう。そんなこと許されるのか!今回は許されます。
ミシンから弾が出る!ロシア人と共闘する!美人すぎるシスターが!なんかいろいろありすぎのマカロニウエスタン!
ジェンマがジェンマらしさを炸裂させた痛快な傑作。ラストもいい感じに終わるよ。
ケオマ!フランコ・ネロがハーフ!西部開拓時代なのに漂う終末感!いや、そうでもないけど。残念な感じのウディ・ストロードは必見だ。
ベンとチャーリーの愉快な珍道中。追加戦士のスミスは、今日も明日も舌打ちしながら働く僕たちなんだ。
マーティンとリッキーはセブンとレオの関係に似ているぞ。
犬、鞭、照りつける太陽の光!合言葉は「よう、旦那方!」っていうマカロニですが何か?
マカロニΧケネディ大統領暗殺事件!ジェンマがお怒りです。
メキシコのガンマン・ペコスが悪いアメリカ野郎を成敗!この草臥れた時代に見ると更に爽快!これでも喰らえ!トランプ野郎!
見てしまうと、ぬめってなります。極端なマカロニの洗礼。
アメリカンニューシネマの風を全身で受け止めたフルチのマカロニウエスタン。問答無用の傑作!