明日会おうよベストな体調で

西部劇、マカロニウエスタン、ときどきアメコミ。

「コンスタンティン」は大人になれない全ての大人たちのための映画である

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2005年。監督フランシス・ローレンス。主演キアヌ・リーヴス。音楽クラウス・デルト。

 

「聖書の中の言葉だ。神の御業は謎に満ちている。それが気に入る奴も、気に入らない奴もいる」

 

ジョン・コンスタンティンをもう一度演じてみたいとずっと思っているんです。

 

キアヌ・リーヴスのこの発言が世界中を飛び回ったという。新作「ジョン・ウィック パラベラム」のプロモーション中のインタビューで、他に再演してみたいキャラクターは?との質問の答えである。

 

是非、再演してください。

 

 

 

 

現在進行形のDCEU、要するにDCコミックスの世界観を統一させて連続性をもたせて展開していく一連の映画がスタートする以前の映画なのでDCEUには入ってない「コンスタンティン」だが、ぜひとも参戦してほしい。いや、参戦しなくてもいいから続編をやってほしい。いや、もうリブートでもなんでもいいから。いいからやってくれ。

 

というわけで、ときどき見たくなるキアヌの「コンスタンティン」だが、原作コミックは読んだことがない。なぜなら邦訳が出版されてないからである。悲しいことに。ジャスティス・リーグに絡んだやつを読んだくらいである。というわけで映画しか知らないが、とにかく好きである。

 

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映画「コンスタンティン」より

 

過去に自殺未遂を起こしているため地獄行きが決定しているエクソシストのコンスタンティンが天国へ行くためのポイント稼ぎとかで悪魔と闘う、というお話。

 

世界は天国・地獄・人間界に分けられ、それぞれの世界の住人は他の世界へ侵入することはできない。だが、天使と悪魔それぞれに人間とのハイブリッドというかハーフのような存在がいて、そいつらハーフブリードは人間界に入ってこられて、世界の均衡を保っている。ということになっている。

 

で、ハーフブリードは外見は人間と同じなのだが、ジョン・コンスタンティンは持って生まれた能力でそいつらを識別できるのである。その能力でコンスタンティンは人間界に害を及ぼすハーフブリードを始末しているのだ。妖撃社みたいな仕事である。つまり藤井八雲である。ちがうけど。

 

ジョン・コンスタンティン→J.C!ジーザス・ククライスト。

 

まあストーリーはどうでもいい。大事なのはこの世界観を彩る多種にわたるエレメントなのである。特に数々のガジェットがたまらない。

 

煙草を吸いまくるコンスタンティンの大きめのジッポライター、長江という銘柄の煙草(CHANG JIANG→C.J!)、ドラゴンの息という火炎放射器、色々な武器を合体させて完成するギガストリーマーみたいな聖なるショットガン、そして聖なるメリケンサック。まだまだあるんだ!ヨルダン川の聖水入りアンプル。運命の槍。地獄の聖書。悶絶。たまらないわ。

 

 

 

 

 

 

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映画「コンスタンティン」より

↑これが聖なるショットガン!

ショットガンに聖性があっていいのか、という疑問をもつならあなたは大人だ。こんな映画を見てる暇があるなら「ラッパー慕情」のような映画を見たほうがいいだろう。

 

 

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映画「コンスタンティン」より

↑これが聖なるメリケンサック!

メリケンサックに聖性があっていいのか、という疑問は却下だ。聖書片手にこいつで地獄のハーフブリードを殴りまくるのだ。

これを見て、「唸れカイザー!」とかそんな台詞を思い起こしたあなたはトモダチだ。

 

 

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映画「コンスタンティン」より

↑この映画で非常に重要な役割をもつ、運命の槍。ようはロンギヌスの槍である。なぜかメキシコの地中から発掘された。

 

これら、昔の少年漫画雑誌の通販ページにラインナップされていたような素敵グッズを収集するのが、ビーマンである。ボウリング場のマシンの裏に住んでいる。こういうところがたまらないんだよなあ。

 

 

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映画「コンスタンティン」より

さらなる脇を固めるキャラたち。天界と地獄の中立的立場でありバーの経営者パパ・ミッドナイト。この名前の響きにノックアウトだ。何度でも呼びたくなる。パパ・ミッドナイト。スーツがクールすぎる。パパ・ミッドナイト。俺たちのパパ・ミッドナイト。

 

 

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映画「コンスタンティン」より

そして天界のハーフブリードであるガブリエル。けっこうポイント貯まったし天国に行かせてくらさい、というコンスタンティンの懇願を無情に却下するガブリエル。理路整然と却下するガブリエル。ガブリエル。

性格はかなり厳しい。慈悲はない。そこがたまらない。その神々しいまでの美しさは、羽が現れたときに絶頂に達する。

 

 

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映画「コンスタンティン」より

悪魔のルシファー。悪魔というよりもアウトレイジ感が強い気もするが、一歩間違えると吉本新喜劇の島田一の介演じるヤクザになってしまいそうだが、最後の最後にスーツに裸足でふらっと現れて、文字通り悪魔レベルの強さを見せつけてくれます。

 

他にも魅力的なキャラだらけ。オカルト大好きコンスタンティンの助手チャズ。わけわからんオカルト戦争に巻き込まれた刑事アンジェロ。聞こえない声が聞こえる酔いどれ神父ヘネシー。

もうみんな大好きだ。新作やってくれ。

 

 

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映画「コンスタンティン」より

↑街中でこのポーズをしている奴がいたら、そいつは見えない何かと闘っている。切実に闘っている。その何か、その敵は毎日ってやつかもしれないし、現実ってやつかもしれない。

99%の絶望と1%の希望という世界で生きていると、聖なるメリケンサックが必要なんだよ。

 

 

 

 

 

 

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