西部劇
虚脱した。
ヘンリー・フォンダはすごいのお、とあらためて思う映画。
サイコパスによるマンハント。アメリカンニューシネマの流れのウエスタンには埋もれてしまった良作が多い。
これは黄昏の西部開拓時代の寓話である。
邦題からするとどうしてもビリー・ザ・キッド視点で観てしまうが、パット・ギャレット視点で観るとまったく違う映画になる。
グレン・フォードといえばやはり「スーパーマン」のジョナサン・ケントですよ。クラークのパパですよ。ちがうの?
やっぱアメリカだよな、と思わせてくれる映画である。
家で映画を見る機会も多いであろう昨今。ぜひとも見てほしい西部劇。オープニングからラストまで、すべてが完璧。
西部の町では罪を償わずに反省だけして普通に生きようとする不届き者がいます。大抵は失敗するけど、たまに成功例があります。
デンマークで西部劇。なぜそうなったのかは知らんが、こういうときはたいてい、王道に着地する。
ジャック・パランスが出ているだけで名作である。異論は受けつけない。「バグダッド・カフェ」を見ろ。な。
誰かが撮らなければいけない映画がある。そんな映画である。
蛇足、としかいいようがないオリジナル以降の荒野の七人たちの物語もこれにて終了である。だがしかし、21世紀になって素晴らしい七人たちに僕らは再会することになる。
よくやるなあ、というのが率直な感想だが、さらにもう一作あるのだから感心するしかない。逆に奮い立つよ。
残像だけではどうすることもできないのである。
ベックのアルバムに似たようなタイトルのやつがあったね。関係ないけどね。こちらの邦題は直訳でナイスだね。
これはチャールズ・ブロンソンだから成立する映画だ。
色々あるけど、やっぱ馬とは呼ばれたくねえな。
原題がアメリカ人の傲慢さを端的に表しているわけだが、まあいいじゃないか。よくないが。
くっさいのは確かに嫌だが、魂から異臭を放つ奴はもっと嫌いだね。台風の夜の台東区での出来事。アウトロー。
「赤い河」を見てから「ラストショー」を見ると実に感慨深いだろう。
そろそろわたくしも西部劇を見てみようかしらん?なんて思っているなら、新しめのこちらでデビューしてはどうかな。
本当は選択肢などない。人生に岐路なんてない。あるように思うのは錯覚でしかない。ふり返ったとき、後悔とともにそう思うだけである。
俺も「神の手」と呼ばれるようなガンマンになりたいものさ。アウトローになって自由に生きたいものさ。でも。
犯罪者が犯罪者に殺されるだけのことなんだが。それだけではないのがこの世界の複雑さなの。
ジーン・ハックマンの最高傑作!と個人的には思っている。少なくとも男のやさしさ・厳しさ全開のハックマンならこれだ。
イーストウッドが静かな湖畔で男の怒りを炸裂させてます。町を真っ赤に染め上げるのはかつての赤狩りへの鉄拳なのか。
まだまだ世界は暴力にあふれ、平和ではありません。
生きとし生けるものに感謝。かけがえのない、今のこのバイブスに感謝。
生きてるし、死んでるし。愉しいし、哀しいし。